徳川幕府の文治政策による教育・経済・交通の発展を契機として、国民の異郷への関心が高まり、その行動半径が飛躍的に広がった近世の時代相を背景に、いわゆる三都(江戸・京都・大坂)のみならず、全国の辺境の地までもを小説の舞台とすることによって、のちに〈諸国ばなし的創作〉と評されることになった井原西鶴の文学において、各作中の地名に関する研究は、近世の作家としての彼の創作意識をさぐる有効な手段として、重要な意味をもつであろう。
本書は西鶴の浮世草子二十五作品にみられるすべての地名(地名を上・下接する複合語を含む)を抽出してこれを五十音順に配列し、各項(地名)について、該地の歴史的背景と近世の実状を、先行文学・史書・古文献・地誌・古地図等の各種資料によって実証的に解説することによって、地名索引と地名辞書の両要素を兼ね備えた、西鶴文学研究の基礎的参考文献たらしめんとしたものである。
ISBN:978-4-7576-0470-4 C3095 |
さい 研究叢書377 西鶴文学の地名に関する研究 第七巻 |
定価(税込) : ¥23,100 |
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著作者よみ : | ほりゆきお |
著者名 : | 堀章男 著【著書を検索】 | |
出版社 : |
和泉書院
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発売日 : | 2008年6月20日 | |
ジャンル : | 散文 - 近世 | |
判型A5/759頁 |
目次
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