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ISBN:978-4-7754-0176-7 C3095

えいぶんがくしゃなつめそうせき

英文学者 夏目漱石

定価(税込) : ¥3,080
表紙 著作者よみ : かめいしゅんすけ 
著者名 : 亀井俊介 著著書を検索
出版社 : 松柏社 近刊を見る】【新刊を見る】 【出版社web
発売日 : 2011年6月10日
ジャンル : 散文 - 近代・現代
判型四六判/245頁
作家・夏目漱石は、帝国大学で英文学を教えた最初の日本人でもあった―学者として、文学の「根本」を探究した漱石。その多彩な彼の文学世界が学問研究の成果の上に花開いたことを、生き生きと語りつくす。

目次

はしがき わが英文科の「開祖」夏目漱石
作家漱石と英文学者漱石
軽視されてきた学者漱石 
漱石の全体を知ること 
「開祖」のあとを追体験

第I章 帝国大学英文科学生――「英文学に欺かれたるが如き不安の念」
文明開化の子 
帝国大学英文科 
ジェイムズ・メーン・ディクソン 
漱石の「英語」学習 
オーガスタス・ウッド 
「文学」の営み 
「オリジナルの思想」 
英文科における「研究」 
「不安の念」

第II章 英語教師――「文学ほど六ケ敷いものはない」
文学士夏目漱石 
松山・熊本へ 
「文学を楽しむ初心」 
英文学紹介の文章

第III章 英国留学――「僕も何か科学がやり度なつた」
「不安の念」を越えて 
「文明」の本場で 
英文学研究の右往左往 
「自己本位」と「下宿籠城主義」 
コスモポリタンの学問 
科学主義の研究ヴィジョン 
文学の「根本」追究 
「夏目狂セリ」?

第IV章 東京帝国大学講師――「根本的に文学とは如何なるものぞ」
東大講師に 
英文学研究の転換期 
ラフカディオ・ハーンの後任 
ペダンティック・スノブ 
講義の仕方 
引用の問題 
『英文学形式論』 
『文学論』の講義へ 
『文学論』の内容 
『文学論』の文章 
学生との格鬪 
創作と呼応 
講義の「文学化」 
『文学論』の評価 
Founding Father の運命

付録 夏目漱石における「知」と「情」――作家の誕生へ
「情の技法」 
『草枕』と『文学論』 
遠いまわり道 
『文学論』における「情」 
学問から創作へ 
「情」の開花 
「知」と「情」のせめぎ合い

英文学者夏目漱石年譜
参考文献
あとがき
索引

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