ISBN:978-4-7647-1172-3 C1098 |
いしょうがかたるあめりかぶんがく 衣装が語るアメリカ文学 |
定価(税込) : ¥2,970 |
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著作者よみ : | にしがうちまるみ/やまもとしん/ばばあきら |
著者名 : | 西垣内磨留美/山本伸/馬場聡 編著【著書を検索】 | |
出版社 : |
金星堂
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発売日 : | 2017年9月1日 | |
ジャンル : | その他英語圏文学研究 | |
判型A5/273頁 |
本書は,アメリカ,およびカリブの文学や文化に現れる「衣装」について,「時代の目撃者」,「民族を映す」,「『衣装』という表象」,「あざむく」という章構成のもと,様々な角度から検討したものである。本書を貫くのは,「衣装」という比較的わかりやすいテーマではあるが,一見しただけでは見えにくい表象や事象が,専門の目で探求されている。
目次
序にかえて第一章 時代の目撃者
飽和の時代と拘束 ― 『アメリカン・サイコ』に見るウォール街の「衣装」 (伊達 雅彦)
〈革命〉をデザインする ― 一九六〇年代アクティヴィズムにおける〈見かけ〉の政治学 (馬場 聡)
ユダヤ系アメリカ人と既製服産業 ― 古着販売からアメリカの象徴ジーンズへ (君塚 淳一)
初期アメリカの奴隷の職種と仕事着 ― トマス・ジェファソンのプランテーションの場合 (濱田 雅子)
第二章 民族を映す
極北民族イヌイト社会にみる衣装の機能と象徴性 (本多 俊和 (スチュアートヘンリ))
物語から読み解くチルカット・ブランケット (林 千恵子)
マルディグラ・インディアンにみるフードゥーの混合主義 ― イシュメール・リード『なつかしきニューオリンズ懺悔の三ヶ日』をてがかりとして (峯 真依子)
脱いで始まる、着ずに始めるカーニバル ― 内と外から見るカリビアン・アイデンティティ (山本 伸)
第三章 「衣装」という表象
意匠あるいは衣装としての比喩 (西原 克政)
象徴としてのズボン ― アリス・ウォーカーの『カラー・パープル』 (清水 菜穂)
雪のなかの豹 ― ポスト人種的ヴィジョンとトニ・モリスン『神よ、あの子を守りたまえ』 (川村 亜樹)
第四章 あざむく
隠れて騙る、隠して語る (西垣内 磨留美)
ウィニフレッド・イートンの自伝小説『私』におけるファッションとその意味について (中地 幸)
イギリスのなかのカリブ ― ポーリン・メルヴィル作品にみる偽装と衣装 (岩瀬 由佳)
先住民の衣装と犯罪者の偽装 ― トニー・ヒラーマンのミステリーを解く (余田 真也)
アメリカ喜劇映画における「女装」の文化史 (中垣 恒太郎)
あとがき
編著者紹介/執筆者紹介
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