ISBN:978-4-7647-1166-2 C1098 |
あらたなるとにもりすん 新たなるトニ・モリスン - その小説世界を拓く |
定価(税込) : ¥3,300 |
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著作者よみ : | ふろもとあつこ/まつもとのぼる/うどのえりか/もりあおい |
著者名 : | 風呂本惇子/松本昇/鵜殿えりか/森あおい 編著【著書を検索】 | |
出版社 : |
金星堂
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発売日 : | 2017年3月31日 | |
ジャンル : | アメリカ文学研究 | |
判型A5/250頁 |
本書は、アフリカ系アメリカ人で初めてノーベル文学賞を受賞した女性作家トニ・モリスンについての、日本で初めての論文集です。歴史・ホーム・性のテーマを柱に、多様な切口でモリスン文学の新しい側面を探求しています。
目次
序にかえて (鵜殿 えりか)第1章 『奪われた人々(家族)』と抽象表現主義への応答 −『青い眼が欲しい』とノーマン・ルイス(宮本 敬子)
【コラム】 人形の系譜−バービーからアメリカン・ガールヘ (峯 真依子)
第2章 バラとセクシュアリティ −『スーラ』とテネシー・ウィリアムズの『バラの刺青』 (戸田 由紀子)
【コラム】 『ブラック・ブック』編纂の影で (木内 徹)
第3章 洞窟からハウス、ホームそして飛翔へ −『ソロモンの歌』 (山野 茂)
第4章 時間の遠近法とポスト公民権運動時代の神話 −『タール・ベイビー』再読 (西本 あづさ)
第5章 マギーに何があったの? −「レシタティフ」に見る母の記憶 (時里 祐子)
【コラム】 アメリカ黒人の歴史に〈声〉を聴くこと (古川 哲史)
第6章 主人と奴隷の弁証法から逃れる −『ビラヴド』にみる創造的言語行為 (小林 朋子)
第7章 「闇」が語るもの −『白さと想像力』と『ジャズ』を中心に (森 あおい)
【コラム】 ハーレム・ルネサンスと文学史編纂という作業 (平沼 公子)
第8章 汚染の言説 −『パラダイス』における自然と女性 (浅井 千晶)
第9章 共喰いする雌ガニ −『ラヴ』にみる裏切りの装い (深瀬 有希子)
第10章 旅の表象 −『マーシイ』の場合 (程 文清)
第11章 「わたしたちは二度と死なない」 −『デズデモーナ』におけるポスト歴史の場としての死後の世界 (ハーン小路恭子)
【コラム】 オセローを取り戻す (常山 菜穂子)
第12章 ヘンゼルとグレーテルの変容 −『ホーム』における兄妹の闘争 (鵜殿 えりか)
第13章 連鎖を解く力 −『神よ、あの子を守りたまえ』における「母代わり」の意味 (風呂本 惇子)
トニ・モリスンの魅力 −「あとがき」にかえて (松本 昇)
トニ・モリスン関連年表(清水 菜穂)
索引
執筆者紹介
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