ISBN:9784874247082 C3080 |
にんちごようろん 認知日本語学講座第5巻 認知語用論 |
定価(税込) : ¥4,070 |
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著作者よみ : | こやまてつはる/こうだなおみ/やまもとまさこ |
著者名 : | 小山哲春/甲田直美/山本雅子 著【著書を検索】 | |
出版社 : |
くろしお出版
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発売日 : | 2016年9月21日 | |
ジャンル : | コミュニケーション・認知科学関連・人文社会科学 | |
判型A5/292頁 |
発話やテクスト・談話の分析に、認知語用論の研究姿勢が有効であることを示す。さらに、社会認知語用論による発話理解モデル、一般的認知能力と語用論的解釈、語りの語用論といった、最新の認知言語学の視点から見た成果を紹介する。
目次
第1章 語用論の射程とテクスト・談話1.1 はじめに
1.2 語用論とテクスト・談話
1.3 語用論研究の枠組み
1.4 言葉の推論機能と人間の論理理解
1.5 言葉の創造性と意味の動機づけ
1.6 言葉の情報機能とテクスト・談話の結束性
1.7 情報の連鎖構造
1.8 おわりに
第2章 社会認知語用論による発話理解モデル
2.1 社会認知語用論とは
2.2 従来の語用論の問題点と社会認知語用論の可能性
2.3 コミュニケーションに関する社会認知能力
2.4 おわりに
第3章 一般的認知能力と語用論的解釈
3.1 はじめに
3.2 理解のダイナミクス
3.3 流れの可視化
3.4 焦点連鎖の認知プロセス
3.5 知識と推論
3.6 心的表象としてのテクスト・談話の理解
3.7 おわりに
第4章 語りの語用論
4.1 はじめに
4.2 人称代名詞と視点構成
4.3 語りの構造
4.4 3人称形式の語り構造とその意味
4.5 1人称形式の語り構造とその意味
4.6 まとめ
4.7 おわりに
著者略歴
小山哲春(こやま てつはる)現在,京都ノートルダム女子大学准教授.1998年京都大学大学院人間・環境学研究科 博士後期課程満期退学.米国アリゾナ大学コミュニケーション学科博士課程全単位取得,修士(人間・環境学),M.A.(Communication).主著に,『言葉と認知のメカニズム』 (共編著,ひつじ書房,2008年),『小学校英語で身につくコミュニケーション能力』(共著,三省堂,2009年),『言語の創発と身体性』 (共編著,ひつじ書房,2013年)などがある.
甲田直美(こうだ なおみ)
現在,東北大学大学院文学研究科准教授.2000年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了.博士(人間・環境学).滋賀大学教育学部助教授を経て現職.主著に,『談話・テクストの展開のメカニズム─接続表現と談話標識の認知的考察─』(風間書房,2001年),『文章を理解するとは─認知の仕組みから読解教育への応用まで─』(スリーエーネットワーク,2009年)などがある.
山本雅子(やまもと まさこ)
現在,愛知大学国際コミュニケーション学部教授.2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了.博士(人間・環境学).主論文に、「あっ、こんなところにあった─意味構造と「過去」─」『言語科学論集』3(京都大学大学院人間・環境学研究科,1997年),「受動構文の統一的意味」『愛知大学言語学談話会』6(あるむ,2010年),「1人称代名詞の言語化・非言語化の意味」『言語と文化』30(愛知大学語学教育研究室,2014年)などがある.
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