<はしがき>より
英語をものにする方法は昔から同じで、英語を使う時間を多くするよりない。それでは大学での週一回しかないリーディング授業ではどのように対処すべきなのか。大学英語とはスポーツのようなもので、別段新しいことを学ぶ場ではなくただひたすら地道に既習事項を確認するトレーニングを積み重ねる場にほかならない。だから真の問題は「何を読むか」である。一昔前まではこれが大学英語教員の最大にして唯一の関心であり、選定には教員の見識が問われる怖さも伴っていたのである。
本テキストは、決して抽象的な議論が積み重ねられる哲学書ではない。「よき市民」たるために考えるべきことが全体的なテーマである。あろうことか効率化の理由で多くの大学から「教養」教育が失われた現在、本書は大げさに言えば、民主制を維持するためのシティズンシップ教育の一環として、大学英語の時間に読まれるべき最もふさわしいテキストであると確信している。
ISBN:9784875714804 C1382 |
いまをよりよくいきるためのてつがく 今をよりよく生きるための哲学 |
定価(税込) : ¥1,650 |
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著作者よみ : | ぐれいりんぐ |
著者名 : | A.C.Grayling 著【著書を検索】 | |
野谷啓二 編注【著書を検索】 | ||
出版社 : |
開文社出版
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発売日 : | 2011年2月1日 | |
ジャンル : | 論説・随筆 | |
判型A5/69頁 |
目次
Chapter 1 The Uses of PhilosophyChapter 2 The Good Life
Chapter 3 Wealth
Chapter 4 Self-Interest
Chapter 5 Ancestors
Chapter 6 Self-Restraint
Chapter 7 Parting
Chapter 8 Schism
Chapter 9 Democracy
Chapter10 Conversation
Chapter11 Juries
Chapter12 History Lessons
Chapter13 White-Collar Boxing
Chapter14 What Next?
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