説経の代表曲「かるかや」を読んで味わうことを目的にした大活字テキスト。本書では、寛永八年刊の正本(天理大学附属天理図書館所蔵)を底本とし、漢字を宛てたり、段落分けをして詳細な注釈を施すなど、語り物の雰囲気を残しながらも読みやすさを考えて編纂。本書世界への導入として、「はじめに」では説経についても解説し、また、巻末には詞章の言語的側面についての解説や参考文献を付して学習の一助とした。大学や短期大学、文化講座のテキストとしてだけでなく、一般通読にも適した書。
ISBN:978-4-7576-0750-7 C1393 |
げんだいごやくつきせっきょうかるかや 現代語訳付説経かるかや |
定価(税込) : ¥1,650 |
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著作者よみ : | くろきしょうこ/こばやしたかあき/せりざわたけし/ふくいじゅんこ |
著者名 : | 黒木祥子/小林賢章/芹澤剛/福井淳子 編【著書を検索】 | |
出版社 : |
和泉書院
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発売日 : | 2015年5月11日 | |
ジャンル : | 散文 - 近世 | |
判型A5/120頁 |
目次
はじめに―『説経 かるかや』について― 小林賢章凡例
【1】繁氏は遁世を決意する
【2】御台は翻意を乞う
【3】繁氏が屋形を出る
【4】都をめざす
【5】法然上人をたずねる
【6】出家を頼みこむ
【7】大誓文をたてる
【8】高野山に移る
【9】石童丸が生まれる
【10】母とともに繁氏を探す
【11】千代鶴を屋形に残す
【12】上人から居所を聞く
【13】母と高野山をめざす
【14】与次に高野の巻を聞く
【15】金魚丸が生まれる
【16】空海になり入唐する
【17】渡天し文殊と争う
【18】弘法大師となり帰朝する
【19】母の入山を止める
【20】石童丸は高野山を探す
【21】父苅萱道心と出会う
【22】苅萱から偽りの話を聞く
【23】にせの卒塔婆を受け取る
【24】母御台が亡くなる
【25】母の死を嘆く
【26】苅萱とともに母を送る
【27】千代鶴の死を知る
【28】苅萱のもとで出家する
『説経 かるかや』現代語訳
解説 芹澤剛
あとがき
著者略歴
黒木祥子(くろき しょうこ) 元 神戸学院大学教授小林賢章(こばやし たかあき) 同志社女子大学特任教授
芹澤剛(せりざわ たけし) 園田学園女子大学教授
福井淳子(ふくい じゅんこ) 武庫川女子大学非常勤講師
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